ついに買ってしまった、ラムソン・ライトスピードです。やはり、入手には多大な犠牲を要しまて、ロッド数本とリール数台が嫁いでいきましたが・・・・・・元気でな〜。
で、結論から申しますと、期待通りの素晴らしいリールです。何が凄いってやっぱりドラグ。滑り出しはスムーズだし、微調整が効くし・・・・・・。けっこうデカいトラウトをヒットさせて実感したのですが、ちゃんとラインを送り出しつつ、魚の動きに合わせてしっかり止めるパワーがあるのです。今まで使っていたリールの多くは、スルスル滑るけどストッピングパワーが無いか、しっかり止められるけどちょっとした動きに追従してラインを送り出せないから結果的にラインブレイク、という感じでしたが、こいつは使えるドラグなんですよね。しかも「ワンラッチゆるめたらいきなりライン出まくり」みたいなことにならず、ノブを動かした分だけ、微妙に調節できます。ドラグの効きが信頼できるので、ロッドワークに専念して、走る方向をコントロールしたり、ジャンプされすぎないようにすればいいだけ。手元でいきなり走られてもヘイキ。釣りが楽になりました。
しかもラージアーバーなので、ヒットしたらあっという間にラインを回収してリールファイトに移行できます。どうも日本のフライフィッシングは手でラインをたぐるのが基本みたいになってますが、渓流ならともかく、カンツリだとリールを扱えないと話にならないでしょ。このリールのおかげで、今年はキャッチ率が勝手にアップすると思われます。しかも大口径ながら軽量なのでハンドリングはらくちん。ドラグパーツは密閉されメンテナンス・フリー。部品点数の驚異的な少なさからも、練りに練られた設計を実感できます。そして極め付きは他のどのリールにも似ていないデザインの個性。とにもかくにも、素晴らしい製品です。もぉーベタ惚れ。
なお、2005年モデルから採用された「ニュー・ガイドフィニッシュ」について、あまり情報が出回っていないようなので、私なりに集めた情報をまとめておきます。表面は以前の「ガイドフィニッシュ」と同じ、Type-IIIと呼ばれるハード・アノダイズド処理(陽極酸化皮膜処理)で、セラミックの皮膜が形成されています。もともと、このType-IIIというのは軍用に用いられている処理方法で、高い硬度が特徴です。ただし、この「ニュー・ガイドフィニッシュ」になってから、外観はひと目でわかるほど変わりました。ザラザラ感が無くなり、白っぽかった(粉っぽいというか)先代から比べて、より金属的な印象になっているのです。
この理由ですが、「bead blasting」という工程が省かれたため。以前の「ガイド・フィニッシュ」は、表面に安定した皮膜を形成するため、アノダイズ処理の前段階で、「bead blasting」によって表面に細かな凹凸を作っていたそうです(名前から想像するに、細かな粒などを吹き付けて凹凸を付けるのではないでしょうか。Sand blastingというのをよく聞きますからね)。ところが、加工方法が改良された結果この「bead blast」が不要となり、表面のフィニッシュそのものはType-IIIのセラミック処理で変わらないものの、手触りのツルツルしたシャイニーな感じになっているんだとか。汚れにくくなったのもメリットです。・・・・・・以上、もし間違っていたらご指摘ください。
ちなみに、私はどっちにするか迷ったんですが、古い方のフィニッシュを選びました。やっぱりあの異端な感じがラムソンらしくていいなぁと思ったんですよね。
@ふなふな
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