甘口ワインはいかがでしょう
■今回のおすすめアイテム:
実はすんごくおいしい。甘口ワイン
甘口ワイン。ときどき店頭で見かけはするけど、なんだか「ちゃんとしたワインじゃない気」がして、あまり買ったことありませんでした。安いのだと本当に安物っぽく見えちゃうし、そこそこ高いワイン(っても人にあげるの以外は1,500以上出しませんよ)買うんだったらそれこそ普通のブルゴーニュとか買ってしまうからなぁ。ところがあるとき、アルプスワイン(長野県)の無添加・コンコード種・甘口ワインをいただき飲んでみると、これが葡萄の味がしっかりしていて実にうまいじゃないですか。アルコール度数も低いからとっても飲みやすい。もともと、あんまり酒飲みってわけじゃないこともあって、「なんだ、おれにはコレが合ってるんだ」と目からウロコ。普通のワインだと大抵3ヶ月くらいかかって、最後のほうはすっかり味も別物、ソムリエさんからコルクスクリューでひと突きされそうなダメダメ飲みだったのに、あっという間にボトルがカラッポです。
で、俄然甘口ワインに興味が出てきてしまったもんだから、次はちょっと変わったのを飲んでみようということで買ったのが、このフォンセカ・ルビーポート。その名の通り、ルビーのような素晴らしく美しい赤色をした、ポートワインというカテゴリーのものです。ご存知の方も多いと思うのですが、ポルトガルの「ポルト港」から出荷される特産品であることがその名前の由来。「酒精強化ワイン」と呼ばれるタイプで、発酵の途中でアルコールの高いブランデーを加え、強制的に発酵を止める手法により作られるのだとか。なのでアルコール度数は20度以上あります。蛇足ですが、お仲間に「マディラワイン」ってのもありますね。そうそう、ハンバーグのソースとか作るのでも有名なやつ。こっちは「マディラ島産」です。
さてこのフォンセカ、特徴はまさに、すんごいコク。飲んだらドスン、と濃厚な甘みが食道を通り抜け、胃がホッテリ。同時に、鼻から甘〜い香りを伴ってアルコール(?)がもわーんと抜けていきます。そのあと、口の中に濃厚な、実に濃厚な葡萄の余韻が残るのです(あらら、なんかこういう文章って恥ずかしいよ)。で、最後にべろーんと酔っぱらいます。もともと果実味がたっぷりあって、複雑な味のワインが好きなもんですから、すっかりハマってしまいました。
いろいろと調べてみると、おすすめの飲み方は「生ハムやメロンとあわせて、またチーズや食後のデザートにも」とのこと。今のところ、風呂上がりにチビチビやっているだけなので、そのうち(メロンは無理としても)もうちょっとコジャレた飲み方をやんないと。オレンジジュースとスプリットしたり、フルーツを刻んでサングリア風なんてのもよさそう。温めて少しアルコールを飛ばしてもいいかもね。お店の方にいろいろ伺っていて知ったのですが、レストランによっては、割とさっぱりしたワインとこれをブレンドして、ハウスワインみたいにしているところもあるんだとか。反則かもしれないけど、確かにいいアイディアではありませんか。
@フナフナ
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