雲の上の散歩
飛行機が滑走路に(無事)ランディングしたときの、なんだかホッとした気分というか、「あの懐かしい地上」に還って来た、ノスタルジックな感覚を覚えるのは私だけでしょうか。空の旅って、やっぱりどこか、自動車や電車と違うんですよ。単に、目的地が遠いからかもしれないけど、陸路と違って時間は連続しているのに空間が出発地と切り離されているように感じるからかな。ぽつんと、空の上にいる感じが、そんなノスタルジアみたいなものを抱かせるのかもね。
……と、そんなことを考えたのは沼田元氣さんの「雲の上の散歩」という写真集を買ったから。そのタイトル通り、空の旅をモチーフにした写真集なんですが、いわゆる観光写真とは趣を異にするもの。ここに掲載されている写真の多くは、機内からウィンドウ越しに撮影されているんです。私もよく、こういうのを撮影するんだよな〜。たとえば、翼の向こうに見える雲海、地平線なんていうのはもちろん、翼の下にだんだん近づいて来る町並み(車輪が出た後くらいね)、到着地の滑走路、汚れた窓の向こうに見える空港の建物、機内のようす、そして空港内のロビーなどなど、空の旅が好きな人にはたまんない写真がたくさんです。
ちなみに、私がいちばん好きだったのは雨の雫の向こうに見える滑走路の写真かな。なぜかこの本、どんより曇った空模様の風景が多くて、それがまた、何とも素敵なんです。旅って、毎回天候に恵まれるわけじゃないもんね。表4(カバー)の女の子の写真もグッと来た。ああーどこか行きたいなぁ〜。
@ふなふな
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コメント
はじめまして、anemoneと申します。コメントありがとうございます。
「ウクレレ・ラブ」の沼田元気さんの文章ホントに良いので読んでみてください。
ブログ拝見させていただきました。どの写真写真もきれいで、うらやましいです。
また、拝見させていただきます。どうぞ、よろしく。
投稿: anemone | 2005/04/29 20:12
報告!購入しました(笑)
投稿: marmitako | 2005/04/24 17:36
そうなんですねー。実は私はヌマゲンさんに対してはもっと漠然とした印象(風貌を中心とした)くらいしかなかったんですが、他にも旅をテーマにしたもの、あるんですね。いやしかし、アエロフロート乗ってみたくなった〜。。。
投稿: @ふなふな | 2005/04/24 11:53
ヌマゲン!!!どうしてるのかとおもえば、こんな写真集を出してたんですね。
どこかでチェックします。
この人の、「旅」に対するブレのないセンスには脱帽します、いつもながら。
投稿: marmitako | 2005/04/22 01:29