すごいぜ!添加物(ドンビキ)
「買ってはいけない」の薫陶を受けた世代(笑)ですが、またまたドンビキです。話題の本「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」をいぬいぬ氏が買ってきてくれました。うむむむ、よかれと思っていたことがぜんぜんそうじゃなかったり、意外なところで実に巧妙に添加物を摂取させられていたり。またまた食いたくない物が増えちゃったなぁ〜(コーヒーに入れるポーションの白い液体とか)。
でも、別にお金に余裕があるわけでもなく、普通に都会生活を営んでいると「そんなこといっても添加物ナシの生活なんて無理だし〜」と逆に冷静に読めちゃったりします。著者の阿部さんもその辺りは折り込み済みで、声高に叫ぶのではなく、ある種のクールネスがどこか心地よい。「こんな事実があるので、あとはあなたが判断して、うまく添加物と付き合っていってくださいね」っていう感じ。内容は心地悪いんですけど(笑)。
でもやっぱり大事だなぁと思ったのは、アタリマエの感覚で物を考えることかな。「漬け物がこんな緑だったりピンクだったりするか?」「握り寿司がそんなに長持ちするか?」「切られた野菜がそんなにいつまでもみずみずしいか?」「加工された肉がこんなに色鮮やかか?」みたいな感じで。こういうのって、ふと考えたらやっぱり普通じゃないですよね。ま、食に限らず「ふつうに、疑問を抱く」って大事かもしれません。「ペンダント買うだけでモテモテになるか!?」「壺で病気が治るか?」・・・・・・ほか無数、みたいなのもちょっと近いかもしれん。んなわけねーだろ(笑)。
それにしても、あらためて添加物のパワーには驚くばかり。著者が日夜添加物の開発に携わっていた専門家ということで、「種あかし」がたくさん書かれているんですが、そのあまりにも鮮やかな様子は、まるで魔法を見ているかのよう。ゴミに限りなく近いものが立派な食品に仕上がったり、見事なイミテーションが化学の力で生み出されたり。ということで、ちょっとした化学ミステリーのように読めちゃう1冊でもあるのでした。たいそう、ゲンナリしますけどね。
@いぬふな
丸激トーク・オン・ディマンドでも取り上げられたようです。
| 固定リンク
| コメント (10)
| トラックバック (1)
最近のコメント