この映画には驚いた。「ラッキーナンバー7」
「映画については偏食するうえにあんまりたくさん観る方でもないんだけど、これはいきなり年間ベスト級の作品では!?」(byふなふな氏)……ということで、品川のとあるイベントに顔を出したら何と中止で、「だったら映画でも観るか〜」と、常宿?化しているプリンスシネマの「マリーアントワネット」に出向いたら時間ギリギリでいっぱい、たまたま残席があったという理由で選んだ「ラッキーナンバー7(Lucky Number Slevin)」だったんですが、これは驚くほど面白い作品。シビレました。これぞ映画。
ネタバレはもちろんナシなので詳しくは書かないのですが、オープニングからエンディングのギリギリまで、とにかく「?」がたっぷりで、何本も伏線が張られているんですよね。でも、わけわからん感じばっかりではなく、ヒントがさりげなく提示されたり、チョコっとほぐれたり、クスっと笑わせてくれたりしながら、だんだん解き明かされていくのです。ストーリーの長さは約20年。その時間の流れと物語を、絶妙に練られた脚本と、無駄のない完璧なセリフ、キャラの立ったキャスティングで作り上げたこの監督の仕事、ただ者じゃありません。冒頭から「へ?なななななにこれ?」と映画の世界に引きずり込まれ、その後は主演のジョシュ・ハートネットの、この人の良さそうな、ちょっとひ弱そうな笑顔に見とれていたら……おーっと待てよ!という感じなんですよね。
ちなみにかなりの豪華キャストということも見どころ。ジョシュに加えて、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ルーシー・リュウ、ベン・キングズレー。さらには、脇役の下っ端コンビなどもキャラが立ちまくりで素晴らしい。ちなみに監督はポール・マクギガンというお方。ワタクシどもふたりとも勉強不足で知らなかったのですが、前作は『ホワイト・ライズ』というスリラーで、この映画にもジョシュが出ているそうです。観てみようっと。また、脚本家のジェイソン・スマイロヴィックという人も、知る人ぞ知る凄腕さんらしい。人もいっぱい死んだりするんですが、読了感はとっても爽やかだったりして、とにかく、ぜひ観ていただきたい作品です。そうそう、コーエン兄弟が好きな人には絶対おすすめ。もうひとつ。パンフレットは、絶対に観終わってから買わないとダメですよ!
@いぬふな
※ちなみにルーシー・リュウのファッションがとてもキュート! 毛糸の帽子をかぶって、カバンを斜めがけして、コートのポッケに手を突っ込んで。下に着ているキャミソールも水玉だったりお花のモチーフがついていたりする。下北沢にいる女の子みたいなカジュアルさなのです。でも、役どころは検死官! 不思議……。
ジョシュのファッションもよかった。なぜかアーガイル柄だらけで何パターンかのセーター+ブラウス+グレイのパンツ、ブラウンのレザーシューズ+上着って感じ。ちょっとマネするつもり(笑)。
最近のコメント