京都の万年筆専門店「文明商社」さん
JR京都駅を出てすぐ、プラっと七条通りの方に向かって歩いていると、横断歩道の向こうに趣のある万年筆の看板が見えました。このところ、ステーショナリーづいていたこともあって(?)、なんだかすぃーっと吸い込まれるように店内へ。それがこちらの文明商社さんです。「どんなもんさがしてはるんですか?」と、おばちゃんがニコニコしながら迎えてくれました。お話を聞いてみると、おじいちゃんの代からもう90年近く続いている、古くからある万年筆専門店なんだそうです。万年筆の専門店がどんどん減っちゃって、今や京都で唯一の専門店なんだとか。
小さなお店なんですが、珍しいものから定番まで意外なほどのバラエティで驚きました。ツウ好みのものでいうと長原宣義さんの竹万年筆とかプラチナのグラマー万年筆(ディスコン)、加藤製作所の手作りセルロイド万年筆(これがとってもステキだった!)などなど。また、ペリカンとかラミーみたいなおなじみ&人気の海外ブランド、入ったばかりだというBicのリトラクタブル型万年筆みたいなものもありました。もちろん、万年筆以外にも普通の事務用ボールペンをはじめいろいろと扱ってまして、店内の隅っこの方とかを、おばちゃんに「もう、そんなのやめときなはれ〜ほんまに」と苦笑されながらしつこく掘っていたら、ステッドラーのデッドストックのローラーボールを発見、思わず2本+リフィルなどをお買い上げ(笑)。おばちゃんもすごくいい方、しかもいろいろと詳しくて「あの万年筆の書き心地はこんな感じで……」「これは他の店では全然売れないんですけど、うちでは売れるんです……」なんてお話をしているだけですごーく楽しい。趣味のステーショナリーはこういうお店で買いたいな、と思ってしまいました。大阪の実家で調べてみたら、万年筆ファンの間では有名なお店なんだそうですね。京都に行ったらまた訪ねてみようっと。
@いぬふな
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