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このマンガがあったから、今の私があるのかも〜コメント欄はなんかよくわからんけど弓月光さん再評価の機運高まってる

Macaroni_1筒井康隆さんと並んで、私の人格形成(お笑いセンス?)に間違いなく多大な影響を与えているのがコレ。鴨川つばめさんの「マカロニほうれん荘」。知ってます???

 当時私は小学生。この近辺には、「がきデカ」があったけど、あれは子供ながらに「読んじゃダメ」だと思っていたというか、友人から借りたのを玄関に置き忘れていたら、親が「こんなん読んだらアカン!」と怒ってたのを覚えてます。当時はまだ素直だったので、すぐにきちんと友達に返却(笑)。なので、私にとって最初のスラップスティックギャグまんがとの出会いがまさにこの「マカロニほうれん荘」なんですよね。とにかく、夢中になりました。卒業の寄せ書きノートもこればっかり。
 この作品の前のまんが史がどうなのか、詳しくは知らないんですが、とにもかくにも衝撃的だったのは間違いありません。何が圧巻だったって、当時としては恐らく完全にケタ外れの展開とか、変わり身の凄さ。それまでのギャグマンガにあった「普通の顔→面白い表情になる」といったレベルの定石を超越して、突然全く別のシチュエーションになったり、役柄が全面的に転換したり、人間じゃなくなったり。今では普通のことばっかりだけど、和食しか知らない人がタイ料理に出会った、くらいのショックがあったんじゃないでしょうか。
 また、思えば私にとってロックとの出会い(の、伏線)になったのも、このマンガなんですよね。実際に音を聴くまではさらに数年かかったわけですが、クイーンやレッド・ツェッペリンなんていうバンドに出会ったのは「マカロニ」の中でしたし、そういうロック/サブカルチャーをストーリーの中に取り込んだこと自体もきっと新しかったんじゃないかなぁ。ま、当時の私はまだアリスとか沢田研二だったわけで、よくわかっていなかったのは間違いないんですが、クマさんが長髪カーリーヘアでシャウトして、ひざかたさんがギブソンのSGダブルネック(たしか)をかき鳴らしたりするシーンはきっと後々まで頭の隅にあったと思うわけです。ミリタリー要素をギャグマンガに動員したのも新しかった。幾つか、傑作ストーリーがあります。

 で、過去にもリイシュー文庫バージョン(抜粋版)を買ったりしていたんですが、今回は本気で全巻そろえるつもり。アマゾンでポチポチポチっと全部バスケットに入れたんですが、リアル書店で買う方が懐かしい気分になるかなと、目黒アトレでひとまず4巻ゲットです。今読んでもなお衝撃があるし、やっぱり昔と同じところで笑っちゃうんですよね。

@ふなふな

ご参考:Wikipediaにももちろんあります

アマゾンリンク:
マカロニほうれん荘 1 (1)
マカロニほうれん荘 2 (2)
マカロニほうれん荘 3 (3)
マカロニほうれん荘 4 (4)
マカロニほうれん荘 5 (5)
マカロニほうれん荘 6 (6)
マカロニほうれん荘 7 (7)
マカロニほうれん荘 8 (8)
マカロニほうれん荘 9 (9)

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コメント

>いやおなじようなもんです。

微妙に数年、ズレているような気がするんですが。
たとえば、「愛と誠」に下半身を刺激されたこともございました。
すみません、不純で。

さらにすみません。
キャンディキャンディでも刺激されていたことを今、会社のデスクで
嗚呼、思い出す。
お読みになっている婦女子のみなさま、スミマセン キライにならないでね

その一方、Theかぼちゃワインとのことかも思い出して、
さらにひとりで赤面してしまいました。
今だと、「何が俊介クーン♪じゃオンドレワレ!」って感じですけど。

デュークさんからは、背後に壁を背負うことを教わりました。
結果、どのパーティでも「壁の花」に。
ちょっと話が違うけど。

あっそういえば、弓月光は、わたくしではなく、
妹が持ち込んできたんですよね。
ヒビコレパンとはまた別のほうの。妹が。

これがまた、ケイトブッシュとかELPとか、オペラ座の夜とかを
私にムリヤリ聴かされて育ったので
なかなかのツワモノで。

あ、話が脱線した(´ε`)

投稿: ふなふな@ひびこれ | 2007/03/28 18:24

弓月光!
エリート狂想曲は傑作ですた。
これが少女マンガなのか男子漫画なのかの議論はおいといて。
一応、リンクのご提案を以下に。
http://yuzukihikaru.com/

もうこの際、言っておきますと、
キャンディー・キャンディー、ベルバラ、
エースを狙え、そしてハイカラさんが通る、
といったまさに清純正統路線なマンガも好きでした。
リンクが必要な際は、ご一報を。

ちなみに、いや、最早聞いてないと思いますが、
人格形成において忘れられないのが、もう一つ。
「ゴルゴ13」
今も、鷲津麻雀とゴルゴ13は外せないわけですが、
当時、ゴルゴのセクシー場面にクラスのモノドモと
超興奮大会でした←アホ
すいません…
男子校出身なもので。
リンクが必要な際は、ご一報を。

個人的に、このテーマはツボりますた。
いや、いぬいぬ様の
若干恥じらいだ弓月光へのオマージュが、
アニャータのハートに火をつけましたよ、アナタ…
次回はエリート狂想曲について、お願いします。

投稿: アニャータ | 2007/03/28 17:31

>あつ、いつのまにかいぬいぬ氏がリンクを張り
コメントもしてくれている。。。
いそがしいのにすみません。

ちなみに弓月さん、わたくしももちろんコーフン♪しましたよ
でも、もうちょっと後かな〜。
何にも考えずに大興奮してたのはたぶん、ドカベン、マカロニくらいが最後。
その後、わたくしはチャンピオン党からサンデー党に移行するのでした。
なんか、サンデーがいちばん弱々しい感じで、気分だったのかなぁ〜。
そのあとは、ジャンプって感じですが(もちろん、Dr.スランプ時代)
@ふなふな

投稿: ふなふな@ひびこれ | 2007/03/28 12:45

みんな「マカロニ」は通過しているのですね。。。

ワタクシはといえば、小学生の頃はホントに文学少女オンリー、
サブカルチャーにはほとんど染まっていなかったため、
マンガは代表的少女マンガのみ借りて読むだけでした。
買ってたのは、付録狙いの、唯一「なかよし」だったかな。。。

何か読むなら、ポプラ社の日本文学シリーズがよかったのです、
ホントのハナシ。

今とはえらい違いだ。。。(苦笑)

でも、そんなワタシが母親から「これは読んじゃダメ!」と
きつく怒られたのは、ハナエちゃんから借りてきた“弓月光モノ”。

子供ながらに「うわ~エッチ~!」と思いながら、
どきどきして読んだのを記憶してます@いぬいぬ

投稿: いぬいぬ | 2007/03/28 12:04

ふなふなさん、こんにちは。
がきデカも好きでーす(笑)。

投稿: つきちん。 | 2007/03/28 10:52

なつかすぃ。
僕の人格形成的には、
マカロニほうれん草⇒自己中心派(片山まさゆき)
によるものです。
いまだに、麻雀やってると、
バカホンギャルとか
口走ってしまいます・・・

投稿: アナタ | 2007/03/27 23:46

うわー、懐かしい。文庫版で持っています。
くま先生の「ノー!!」が大好きでした。今でも笑えます。
近所に「ほうれん荘」を見つけ驚きました。写真とって置けばよかった。
今はもういないんです。
私は「スケバン刑事」も好きです。

投稿: めめ | 2007/03/27 14:54

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