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RUSH - SNAKES AND ARROWS〜RUSH好きの人、コメントちょうだい〜

Snakesandarrows_rush私は今、グラナイトギアのVapor Trailという超軽量バックパックが欲しいんですが、その理由は“名前がRUSHのアルバムみたいだから・・・・・・”ということだったりします(飛行機も好きだし)。ということで、RUSHのニューアルバムについて書いてみます。またまた興味のない人すみません。
 RUSHといえば、海外ではスタジアム級なのに日本ではサッパリ・・・・・・の代表的バンド。ちなみにLUSHじゃないよ。『SNAKES AND ARROWS(スネークス・アンド・アローズ)』は、何と5年ぶりの新作です。ウェブサイトでシングルが公開されて以来待ちわびていたわけですが、もちろん発売日に買ってみました。いつものように、1回とか2回通して聴いたくらいではただ地味な印象で「これなら“Vapor Trails”の方がいいかなぁ〜」なんて思っていたんですが、1カ月くらい聴き続けてやっと体に馴染んだ今日このごろ、これは傑作だと確信するに至りました(ので、紹介することに)。

 今回は「Feedback」からの流れか、アコースティックギターが目立つものの、音作りも曲もまたまた相当ヘヴィです。もはやデジタルシンセでキラキラだった「Power Windows」とか「Hold Your Fire」(←コレ好き)の面影はなく、「Counterparts」とかが好きな人は気に入るはず。今回は、FooFightersなどで知られるNick Raskulineczが彼らの超大ファンだったことからプロデュースを担当したそうですが、いい仕事してるんじゃないでしょうか。ベテランらしい重厚さの中に若々しさをうまく引き出しているし、キックの音がちょっと軽め(硬め)で好みじゃない意外は、サウンドもクリアかつ奥行きがあってヨイです。
 曲で特に凄いと思ったのは事実上のタイトル曲「Armor and Sword」。この、幾重にも展開する楽曲構築とヘヴィな音作り、そしてニール・パートならではの深遠な歌詞・・・・・・2000年代のRUSHを代表するナンバーになった気がします。ニールが「覚えるだけで3日かかった」と語るインストゥルメンタル「The Main Monkey Business」とか、展開の意外性に驚かされる「Faithless」なんてのもイイんだけど。「Workin' ThemANgels」もRUSHっぽいなぁ。とにかく、ヘッドフォンじゃなくてスピーカーを爆音で鳴らして聴くアルバム。なんだかこういうのの新譜を買ったの、久しぶりだわ。

 それにしても日本ではやっぱりウケないんだよな。ヘヴィメタル/ハードロックの人からは「あれはプログレじゃん」と言われ、プログレの人からは「RUSHってハードロックでしょ、キーボードも入ってないし」なんて言われてハジかれているんじゃないかと想像するわけです。前者にとっては求める様式美が違うのと、楽曲が複雑すぎるところがイマイチ好きになれない理由? そして後者にとってはあのハイトーンヴォーカルとか、ギターがヘヴィすぎるのがちょっとね・・・・・・という感じでしょうか。が、これだけの楽曲構築力を持ったスリーピースバンドもなかなかいません。Aメロ/Bメロ/サビ・・・・・・って、普通はつながりそうにないものがつながってるもん。私の勝手な分析ですが、歌詞がありきたりなラヴソングとかじゃなくて文学的→なので予定調和なメロディやコード進行・展開にならない→そんな楽曲なもんだからわかりにくい→パッと聴いただけでは頭に全然残らない→日本じゃ売れない・・・・・・という感じなのでは? ま、かくいう私も高校生の頃にちょっと聴いて、まさに上記そのままの印象でしたし、凄いと思ったのは20年後だからえらそうなことは言えません(よくバンドが続いていたもんです)。曲に馴染むのにものすごく時間がかかる反面、何度聴いても飽きないのが好きなところかな。
 
 ちなみに、アメリカのAmazon.comでは発売から約1カ月経過した5月28日現在でもTop SellersのTOP20に入っていて驚かされます。今回は基本的に輸入盤しか買わない私も、ご祝儀のつもりで国内盤を購入しました。ま、無いと思うけど来日してくれないかなぁ〜。

試聴はこちらへ(うちの環境だとWMAの方が断然高音質?)。(うるさいっすよ)

YouTubeの「YYZ」(ドラムソロつき)高校生の頃にコピーしようとした(いやもちろんムリでした)

YouTubeの「Spirit of Radio」これも高校生の頃にコピーしようとした(が、やっぱりムリでした)。この有名なイントロをサンプリングしてたの、だれだっけ。

@ふなふな

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コメント

>庵野雲さま
コメントありがとうございます〜ヽ(´ー`)ノ
そうですね、ちゃんとずっと聴いていると金太郎飴かも(笑)。
私は高校のときに数曲聴いて、それから20ウン年ブランクがあり
ここ1年でHemispheres以降の全タイトルを揃えたという
極端なタイプなので(よって、持っているのは、すべてRUSH REMASTERSです)
まだまだ新鮮に聴けます(笑)。個人的には、クリエイティビティの頂点は
コアなファンには不人気の(たぶん)、「Power Windows」だと思ってます。いかがでしょ?
ああ、熱く語ってしまった(;´Д`)

投稿: ふなふな@ひびこれ | 2007/06/01 17:21

こんにちは。いつもひっそりと観させて頂いております。

RUSH人気ないですねー。バンド仲間はみんな聴いてるんですが。
ただ、「プログレッシブ」と言っている割に、バンドの音楽性に進化が無いような気も。ぼくもカウンター・パーツあたりまでは聴いていたんですが、金太郎飴みたいな気がしてきて最近は手が伸びません。

投稿: 庵野雲 | 2007/06/01 12:11

>morikatuさま
リアクションありがとうございます。
私もよく考えたらリアルタイムで聴いたの
高校生んとき以来(笑)

このエントリは、いかにもコメント入らなさそうですが、
3本くらいコメント溜まるまで
放置プレイしようかな(´ε`)

投稿: ふなふな@ひびこれ | 2007/05/31 18:07

RUSHなんて名前を聞いたのは10数年ぶり
(まだやってたんだ(笑))
渋すぎ・・・

投稿: morikatu | 2007/05/31 08:32

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